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スナッフパペッツ観劇

今日は沙弥島(しゃみじま)でスナッフパペッツによる野外人形劇「瀬戸内の巨大パペッツ」を鑑賞しました。

※沙弥島や沙弥島に展示されている作品については後日レポします。

瀬戸内国際芸術祭2016公式ガイドブックでは、 「オーストラリアを拠点に世界各地でワークショップと公演のツアーを継続するスナッフパペッツ。多くの人々を巻き込んで巨大な野外人形劇を上演することで名高い。今回は坂出の人たちと共同制作を実施する。」 と書かれているだけだったので、どんな公演か皆目見当つかないまま、観に行きました。

いやー、非常に良い公演でした。 鑑賞しながら、泣きながら、笑いながら、ちょっと悲鳴をあげながら、忙しかったです。

以下、ネタバレになります。

会場となった沙弥島のナカンダ浜は瀬戸内海と瀬戸大橋を臨むことができるとても美しいところでした。

開演は17:00。だんだんと日が暮れていく時間帯でした。

野外公演とはいえ、座席やシートもなにもない場所に案内されました。 開演前アナウンスで、参加型の公演であること、自由に移動していいこと、役者はどこから登場するかわからないことなどを告げられます。

地域の方々による音楽隊が「剣の舞」の演奏。鍵盤ハーモニカとかを使っていて、お世辞にもうまくはないけど、それが味わい深い。

と思っていたら、後方からたぬきが現れました!

たぬき、大人気!! たぬきの行く方向、行く方向に観客はみんなぞろぞろとついていきます。

芸術祭パスポートにスタンプ(巨大)を押してくれました。 すると、たぬきが「なんの音や?船か??」と言いだし、海の方を見ると・・・

軽く3mはある、柿本人麻呂登場!!(沙弥島は柿本人麻呂ゆかりの地)

船から降りるときは、観客もひやひやしました。

今度は音楽隊の演奏&歌。 坂出音頭?みたいな感じのお祭りで使われそうな歌でした。おばちゃんたちの声がめっちゃいい!!!

すると後方からイノシシが!!!

タタリ神じゃ~

タタリ神のイノシシは、柿の実を木から落として独り占めしようとします!

みんなで柿を持っていけー と、この運んでいる人たちは多少のサクラはいますが、ほぼ観客ですね。楽しそう。

イノシシに困っていたら、彗星のごとく現れたのはカラス天狗!!

イノシシをやっつけてくれました。

すると山の神が登場します。

だいたいこのあたりから、ストーリーが意味分からなくなってきました笑

たぬきによる日本の美意識についての講釈。ちょっと難しい。

そんなたぬきに後ろから襲いかかったのは、なんか魚(名前忘れた)! さわると手足がしびれるんだそうです。

結構怖かった・・・

なんやかんやでハッピーエンドで、みんなで踊ります。 (イノシシは魚の毒にやられてる・・・)

海の方へ帰る人麻呂さん。

たぬきは酒飲んでるし。

みんなで歌って、踊って、最後は中の人も出てきて大団円。

って、ここまで書いて内容が全然伝わらないような書き方をしてきたことに気付きました。 というかこういう書き方しかできなかった笑

ストーリーとしてはそこまで面白い話ではなかったと思います。っていうか、ちょっと無茶なところもあったし。 実験的な舞台、という側面が強いのかも。

でも、観客もみんなぞろぞろ動きながら観るということ。 予想もしてないところから巨大なパペットが現れて驚いたり、結構激しい動きをして怖かったり(小さい子は泣いていました)する、表現の可能性。 音楽隊やパペットの中の人が、地域の人たちで、すごく楽しそうだったこと。 地域の人だけでなく、観客と役者が一緒に作品を作り上げる、一体感、あるいは共犯関係。 海、山、夕焼けを借景とした舞台。

そういった一つ一つがものすごく良くて、最初から最後まで涙が止まりませんでした。

うーん、やはりあの感動を文章にするのは難しい。 4月16日(土)には本島でスナッフパペッツの公演があるとのこと。 百聞は一見にしかず。 是非実際に観て、一緒に作品を作り上げる一人になってほしいです。

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