直島ホール
直島の建築といえば、安藤忠雄が有名ですが他にも見所はたくさんあります。
その一つが2015年に開館した「直島ホール」です。
三分一博志(さんぶいち ひろし)さんの設計です。三分一さんは犬島にある精錬所美術館も手がけています。
本村(ほんむら)という場所にあって、アート作品としては家プロジェクトが見れるし、町役場などもあって島の暮らしの中心的なところです。 その町役場のすぐ後ろに直島ホールは建てられました。
概観はこんな感じ。
中はこんな感じ。檜の良いにおいがします。
シンプルで緩やかな曲線の天井が印象的です。残響時間は0.5秒ぐらい(適当)。
直島には直島女神楽という伝統芸能があるのですが、その神楽を上演することを目的として建てられました。
こちらは舞台の後ろ側から見た様子です。 「舞台の後ろ」と書きましたが、なんとこちらを表として見ることもできる造りになっています。 一つの舞台で大ホールと小ホールを兼ねることができるというわけです。
この裏側は庭園も素敵です。
この直島ホールを建てるために三分一さんは2年半かけて、直島の本村地区の空気の流れ、気候、文化、土地の形状などを丹念にリサーチしたそうです。
そして空気や水の流れを作って快適に過ごせる室内環境を作りだしているそうです。
写真では分かりにくいですが、天井には穴が開いていて空気が抜ける仕組みです。
「自然とともに生きる」ということをこれほどまでに体現できる建築家がいるのか、と感動しました。
早くこのホールで神楽や演劇を観てみたい。
そしてなんと!三分一博志さんの展覧会が4月15日(金)から東京にあるTOTOギャラリー・間にて開催されます!
絶対行きたい。
http://www.toto.co.jp/gallerma/ex160415/index.htm